あの頃恐かったことが、今は恐くなくなった。

それは彼女のおかげなのかもしれない。

























君ガ居ルナラ・・・・・・

























「我愛羅っ!」

自分の名前を呼ばれて振り返ると、1人の少女がそこに立っていた。

名は
同じ砂の忍で、我愛羅と幼馴染みである。

「・・・・・何か用か?」
「あのね、見せたいモノがあるんだ♪」

そして、この二人は恋人同士だった。

「何だ、ソレは?」
「秘密♪」
「・・・・・・」

我愛羅は黙ってついていくことにした。

























二人が一緒にいるようになった切っ掛けは、我愛羅がナルトに敗れ、
砂隠れの里に帰ってきた時のこと。
我愛羅自身はあまり覚えていないのだが、
蒼香が必死に自分を手当してくれたらしい。
幼馴染みだから、昔から のことは知っている。
よく話し掛けてきてくれたし、 が我愛羅は好きだった。



でも我愛羅は、その気持ちを押し殺してきた。



幾度も暗殺されかけ、一番近くにいた人間にさえ殺されかけてきた。
人間を信用できるはずがない。
そして、手を延ばせばいつだって、この砂が相手を殺そうとする。

呪われた自分。

何より、 に好きになって貰えるはずがない、と思っていた。
ナルトに敗れるまでは。





看病してくれた にお礼をしようとして、花を渡そうとした時、
無情にもやはり砂が手から伸び始めてしまった。

いくら心を自分から開いたって、この砂は消えてくれない。
相手に恐怖心を与えるだけ。
そう思うとまた辛くなって。



でも は我愛羅が渡そうとした花を拾って、笑った。

「ありがとう。この花、可愛いね」

いつもなら怖がられてみんな逃げ出すのに、
だけは逃げ出すことなく、目の前にちゃんと立っている。

「・・・・・・恐くないのか?」
「だって、私のために花持ってきてくれたんでしょ?
 恐くなんかないよ」
「・・・・・・」

そう言って は、我愛羅の手を掴んだ。

「いつかさ、我愛羅の手から直接、花貰いたいな」

ちょっぴり頬を赤く染めて、 は笑った。





それからどちらかが告白するわけでもなく、一緒に居るようになった。
未だに自分から に触れることは出来ないけど、
彼女は傍にいてくれる。

一緒にいると、幸せなんだ。
こんな気持ちは初めてだ。

























そんなことを思い出しながら、我愛羅は案内されるがままに森の奥へ来た。

「あ!ここだよ!」

そう言われて行ってみると、そこには一面に花が咲いていた。

「すごいでしょ?気に入ってくれた?」

我愛羅は頷いた。
そして、今ちゃんと伝えるべき言葉が頭の中に浮かんだ。

「・・・・・
「ん?」

























「・・・・・・好きだ」

























「あ、ありがとう/////私も、好きだよ」

顔を赤くしながら、応えてくれた。
我愛羅はそっと、 に手を延ばしてみた。
ゆっくり、ゆっくり。

すると砂は を襲うことなく、我愛羅は の手に触れることが出来た。

「が、我愛羅!!触れた!触れたんだね!!」

その時の の嬉しそうな顔を、我愛羅は一生忘れないと誓った。





再び人を信じていくのは、辛いこともあるかもしれない。
でもそれでも、信じたいんだ。

が傍にいてくれるなら、きっと大丈夫。
頑張っていける気がする。



ありがとう、





 

 

 

『CUBE』さんで1000HITを踏んだため、リクさせて頂いたSSを持ち帰ってきました!
ネジを頼もーか悩んだのですが、最近ジャンプで我愛羅がどうしよーもなく気になっているので
結局「我愛羅で甘め」とお願いしましたw

がっ我愛羅に触れられたぁぁぁー!!!!(゜ロ゜;
うわわわわわわわっ
こんな嬉しー事があっていーものか!?
ホントに触れられたらその日はお風呂入れんやもw(汚
ただのラブラブでなく、最後に感動も織り込んであるトコロが素敵です!!
ホントに月哉様の夢は素晴らしいですよ(>_<)

素晴らしいキリ番夢、本当にありがとうございました!!

 

 

※月哉様(星月ソラ様)の素敵サイトは閉鎖されました。



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