「お願いします。…いい子にしてるのよ?2人とも。」
彼等の今回の任務は、彼等からしてみれば素晴らしくレベルが低い物だった。
「任務とはいえ…、まさかこの年でベビーシッターやるなんてね〜。」
任務は、星降る里と言う名で有名な町の町外れの原っぱの中に立っているこの家の主からの依頼で、子守だった。
「テンテン、赤ちゃんじゃありませんよ?あの子達は。」
「たとえよ、たとえ。じゃあリー、ネジ、あの子達の相手よろしくね。外で遊んでて。私は部屋片づけてくる。」
「…あ、やっぱり変えようか?リーはともかく…ちゃんと相手してあげられる?ネジ。」
テンテンはこういう事が如何にも苦手そう(テンテン談)なネジにからかい半分で聞いてみた。
『随分柔らかくなったな〜、性格。口から出てくるセリフは相変わらずだけど。』
そんな彼に自分が惹かれている事にテンテンは最近気づいていた。
初めはそんなはずはないと否定したが、考えれば考えるほどに否定出来なくなっていた。
「ネジ、リー。もう寝かせちゃうから連れてきていいわよ〜。」
「うん、お昼寝して起きる頃には帰ってくるよ。お母さん。」
2人の兄弟は片づけられた部屋に敷いてある布団に飛び込んだ。
「じゃあここからは私が見てるね。お疲れ様、2人共。」
テンテンは笑いながらそう言うと、部屋に入ってドアを閉めた。
「遅くなってしまってすみません、子供達何してますか?」
依頼主が帰ってきたときまでテンテンは一回も外にはでていなかった。
ネジはドアを開けるのと同時にそう言ったが、そこで止めた。
「テンテンまで寝ちゃってますね。…ネジ?どうかしたんですか??」
「い、いや。全く、子守どころかテンテンもあいつらと一緒だな。」
「じゃあ、とりあえず任務はこれで終わりでいいですね。」
「それではネジ、テンテンをお願いしますね。今回は僕が報告書の番ですから。」
ネジはそれを見送ってから、寝ているテンテンを見た。
そして、テンテンを起こそうとしたが、テンテンは全く起きる気配がない。ネジはため息をつくと、テンテンを抱えた。
ネジはそのまま玄関をでて草原を歩き出そうとした。すると、
「この時期はゆっくり歩いて帰るのもいいですよ。七夕の次に星が綺麗な時期ですから。
何か意図があったのかそれともただ教えてくれただけなのかネジには分からなかったが、とりあえず歩き出した。
しばらくしてネジはふと立ち止まり、眠っているテンテンを見た。が、途端にテンテンが目を開けた。
「何っ!?なんでネジが私抱えてるの!?しかもここどこ!??///」
「…いったぁ…ってご、ごめんっ!!ネジ、今退くっ!!///」
テンテンは自分がネジの上に乗っていることに気がつくと、慌てて飛び退いた。
「あぁ。もう任務は終わった。今リーが先に報告書を出しに行っている。」
星降る里はその名の通り、流れ星が降ってくるように見える里からきている。
テンテンにつられてネジも座りなおしてから空を見上げた。
「あっ!流れ星!!お願い事しなきゃ!!ネジは何かないの!?」
その時、口にしたのはテンテンだけだったが、2人の思いは確かに重なっていた。
ネジが素直に「同じだった」など口にするはずもなかった。
「くだらなくない!!ネジの方が絶対くだらなくない事だわ!」
「え、ちょっとまって!もう1つお願いしたいことがあるからっ!」
「うん!これは言わなくても叶うといいことなんだ。…っていうより自分の努力も必要だからね。」
小さな流れ星は、素直じゃない2人の願いを乗せて輝き続ける。
END
琥珀流風ちゃんから頂いた誕生日プレゼント第2弾です!!
もぉ〜‥これどうしましょう???
ネジがネジがネジが!!!!!
テンテンの寝顔見てドッキドッキドッキドッキしちゃってるんですよ!!
かわいすぎて殴りたい!!!
肩をバッシバッシと叩きたい!!!(やめぃ
「…ネジが私のこと大好きになりますように!」
大好きどころか愛してますから!って言いたくなりますね!(*´∇`*)
気付いてないテンテンがホント可愛いですww
最高にかわいらしいネジテンをありがとう!!
絵まで貰ってしまって…感謝のしてもしつくせないよ(>_<)
すっごく嬉しかったです!!
なんだか貰ってばっかりなダメ女ですが(ホントにな)これからもどうぞよろしくね!♪
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